8/29 宇部市「LGBT職員ガイドライン」を学習~「パートナーシップ宣誓制度」導入に向けて~
山口県同教の学習会が7月31日(土)に、宇部市厚南隣保館で行われた。宇部市人権・男女共同参画推進課係長の竹田康治さんから、「パートナーシップ宣誓制度、LGBTガイドライン(学校等)について」の報告がおこなわれた。学習会では、宇部市の取組について知ろうと、小・中・高の教職員や行政、高校生などが参加した。
宇部市では、山口県内で初めての「パートナーシップ宣誓制度」を今年9月に導入する。さらに、3月には市内の全中学生にLGBT啓発パンフレットを配布している。
竹田さんは、多様な性や、それらに対する偏見や差別、しなければならない配慮について具体例を出しながら教えてくださった。 竹田さんの報告の中のキーワードは「生きづらさの解消」と「権利の不平等」だった。「パートナーシップ宣誓制度」は、お互いがパートナーであることを証明するものであり、現行では法律婚の夫婦にしか認められていない手続きやサービス等(福利厚生、病院での面会や手術の際の同意、住宅ローン等)で、利用可能なものについてはできるだけ範囲を広げられるものである。
また、市民や事業者に当事者が抱える社会で直面する困難を理解してもらうことも目的としている。「生きづらさ」と「権利の不平等」が少しでもなくなるような取組になるために、この制度について多くの人が知り、広げていかなければならない。
報告を受け、学校現場の取組につなげるための質問が多く出された。その中で、教職員への周知や、中学校だけでなく、小学校から学習する必要性などが確認された。
ジェンダーレス制服についても話題に上がった。学校現場では、多様な性の子どもたちが直面する様々な困難に対しての理解は進んできたが、これらについての学習やきめ細やかな対応はまだ始まったばかりというのが実情である。教職員が多様な性について理解を深め、誰もが安心して自分の性を生き、ありのままの自分で過ごせる学校づくり、職場づくり、地域づくりをしていかなければならない。