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フィールドワーク


県内の被差別部落や人権に関するスポットなどのフィールドワークの実施、受け入れ先とのコーディネート、企画相談、講師派遣などもおこなっています。これまで県内外から300団体以上の受入をおこなってきました。

1、萩コース「山口県の部落問題と萩の部落解放史」

フィールドワーク

①概要:近世から明治にかけて萩の部落の歴史とその生業を学ぶことで、部落民が民衆社会の一翼を担い、たくましく生きたことを学びます。

具体的には、他藩に先駆けて女性の腑分けを行った「穢子」(腑分け刑場跡地、女屍体解剖図等)、『討賊始末』を書き部落民・登波を顕彰した吉田松陰(誕生地と墓地、松陰神社)、松陰の弟子であり第2次幕長戦争で部落民部隊の結成を建策した「屠勇取立方」吉田稔麿(松陰の弟子)等の足跡を中心に七か所で研修をします。

②FW:江戸時代の萩藩の「えた集団」や「非人集団」の生活や仕事、芸能。
日本で初めて女性の「腑分け」をおこなった栗山考庵と部落との関係、
吉田松陰と部落差別、長崎の浦上教徒事件(隠れキリシタン弾圧の萩配流)と被差別部落、
萩水平社などについて、関連史跡などを訪問します。

③行程案(1泊2日の場合)

1日目 午後(萩市内)13:30~17:00
講演①「山口県の部落問題」 川口泰司(啓発センター事務局長)
講演②「萩の部落解放史」 高林公男(啓発センター代表理事)

2日目 午前(萩市内)8:30~12:00
「腑分け」跡地(大谷刑場跡)、吉田松蔭の誕生地・墓地、吉田稔麿の墓地
萩キリシタン殉教者記念公園、野山獄・岩倉獄跡、反射炉(世界文化遺産)など

2,宇部コース「海に沈んだ炭鉱~長生炭鉱と朝鮮人労働者~」

案内・受入協力 長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」

フィールドワーク

①概要
戦前、宇部市には60近くの炭鉱があり、一番きつい部分を担わされたのが朝鮮人抗夫でした。西岐波村にあった長生炭鉱〔海底炭鉱〕では、1942年2月、水没事故(水非常)がおき、一瞬にして183名もの人々が犠牲になりました。そのうちの7割強、136名が朝鮮人労働者でした。

当時、事故の詳細は市民には知らされず、歴史からも欠落したまま消しさられようとしていました。当日は、石炭記念館、長生炭鉱の跡地やピーヤ(排気・排水筒)、追悼ひろば、西光寺などで研修を行い、「戦争は最大の人権侵害である」ことを学びます。

②行程案(半日の場合) 講演+現地研修

現地フィールドワーク

長生炭鉱追悼ひろば(追悼碑建立 2013.2.2除幕)
・犠牲者183名全員の名前が刻まれた銘鈑(日本人47名韓国・朝鮮人136名)
・追悼文、韓国・朝鮮人(本名・創氏名対照一覧)
長生炭鉱二坑(旧新浦炭鉱)、
かつての社宅、「朝鮮人寮」(韓国・朝鮮人が募集により連行、住まわされた飯場)、
旧長生炭鉱駅、石炭捲揚げ機台座跡、「長生炭鉱殉難者之碑」、
炭鉱の神の祠、長生炭鉱本坑、
ピーヤの見える長生海岸など

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