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2018-11-30

「県民のつどい」が開催されました! 18.11/30


 

『第9回部落解放・人権確立をめざす県民のつどい』が11月21日、山口県健康づくりセンターで開催された。県内の行政・企業・宗教者・各種団体・市民など600人が参加した。『県来賓挨拶では、山口県人権対策室の松田一宏室長、山口市の伊藤和博副市長から祝辞が述べられた。

講演①では(公財)反差別・人権研究所みえの本江優子さんより、「部落差別をなくすために、わたしにできること」と題した講演がおこなわれた。

講演②では大阪市立大学・関西学院大学非常勤講師の谷元昭信さんより、「差別語・賤称語から考える人権・部落問題」と題した講演がおこなわれた。民のつどい』では、結婚差別の現実、人権学習の重要性、「差別語」から考える人権・部落問題についての学習を深めた。

谷元昭信さんの講演概要(一部紹介)

言葉の背景にある差別の現実が問われている
すべての言葉は歴史的・社会的・文化的背景をもって作らている。「差別語」も同様であり、歴史的な時代の社会的価値観や規範が反映されている。
「差別語」を使ったから差別になるのではない。差別をなくすために、「差別語」を使う必然性があるならば、「差別語」を使用してもいい。
水平社宣言には「エタ」「特殊部落」という文言を使用している。「差別語」問題は、部落差別の現れ方の一形態であり、差別の存続根拠との関係で考えることが大事。

差別実態が反映
1970年代に入り、「差別語」を使うと「解放同盟から糾弾される」と言って、マスコミは「差別語禁句集」「言い換え集」を作成し、言葉だけを換えて使用してきた。いくら表面的に隠しても、言い換えても、差別の実態が解決しない限り、「差別語」は生き続ける。
「差別語」問題で問われている本質は、その言葉の使われ方と差別の現実。そこをしっかりと考える必要がある。

差別する自由はない
解放運動では「表現の自由」は大切だけど、「差別する自由はない」としてきた。ヘイトスピーチでも同様であり、ここを堅持して差別、人権確立に向けて取り組むことが必要だ。

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