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2021-10-07

9/30 荻上チキsession 特集「被差別部落の地名公開は「プライバシーの侵害で違法」」


TBSラジオ「荻上チキsession」に川口事務局長がゲスト出演しました。

荻上チキsession 9/30

 

【音声配信】特集「被差別部落の地名公開は「プライバシーの侵害で違法」 ~判決をきっかけに考える部落差別」指宿昭一×川口泰司×阿久澤麻理子×荻上チキ×南部広美 2021年9月30日(木)放送分 | トピックス | TBSラジオ FM90.5 + AM954~何かが始まる音がする~ (tbsradio.jp)

 

【番組HPより】

特集「被差別部落の地名公開は「プライバシーの侵害で違法」 ~判決をきっかけに考える部落差別

被差別部落の地名リストをウェブサイトに掲載し、書籍化するのは「差別を助長する行為だ」として、部落解放同盟らがリストの削除や損害賠償を求めた裁判の判決が27日・今週の月曜日にありました。東京地裁の成田しんじ裁判官は「リスト掲載はプライバシーの侵害で違法」との判断を示したうえで、「差別しようとする人にとって、調査を容易にする」として、該当部分の削除とおよそ488万円の支払いを命じました。

部落差別をめぐっては、1970年代、戦前の「全国部落調査」をもとにした「部落地名総監」を多くの企業が購入し、採用に際して身元を調べる問題が発覚し、国が回収した経緯があります。示現舎は、戦前の「全国部落調査」を復刻出版すると自社のサイトに告知。同時期に、ほかの複数の個人情報が掲載されました。

解放同盟側は、出版や地名リストの掲載の差し止めを求める仮処分申し立て、その後、認められましたが、強制力がないため、提訴に踏み切った経緯があります。被告側の出版社「示現舎」は「差別の意図はなく、学問の自由の侵害」と反論していて、オンライン会見で「控訴すると思う」と述べています。

今回の裁判の判決は前向きな評価する声があがる一方、差別そのものの違法性を正面から認めるよう求めた原告側の主張は退けられました。自民党総裁選や新型コロナ禍の影響で、注目された裁判にも関わらず、あまり報道されなかったこの問題。きょうは、改めて被差別部落をめぐる差別の現状や、今回の判決の意義などについて、当事者、弁護士、研究者の方とともに考えます。

 

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